ワシントンホテル、出店戦略を180度転換 ― 「仲間を増やす」M&A主導の成長フェーズへ
ビジネスホテル大手のワシントンホテルは、2031年までの5カ年計画で「M&Aによる外部成長」を主軸に据える方針を固めた。これまでは自社で土地を借りて新設する「オーガニック成長」が中心だったが、既存ホテルの買収や運営受託(MC)を通じて、地方都市やロードサイド、アジア圏へ急速に出店を広げる。提携した藤田観光とのブランド力・DX知見を武器に、人手不足や建築費高騰という壁を突破し、売上高400億円を目指す。
~「M&A Online」より引用
みなさま こんにちは!福山ですᝰ✍︎
「3月9日」ときいて思い浮かべるモノで、ジェネレーションギャップや興味関心があらわになるなと毎年おもっています。街を歩いているときれいに着飾る「卒業生」たちを見かけるようになり、新たな人生を謳歌できるようすれ違いざまに願いながら、いつもどおりを過ごしています。
今回の記事は、どういうことが起こるのか整理したかったのでピックアップしました。
事業の発展には欠かせない動きだとおもうので、今後の動向も気にしていきたいです。
●オペレーターがこの記事から得られるヒント
- 「ブランドの看板」の価値を再認識する
M&Aで傘下に入るホテルは、ワシントンの「予約サイト」「ポイント会員」「DXツール」を使えるようになる。自分たちが当たり前に使っているシステムの裏側に、どれほどの「集客パワー」があるのかを意識して、日々の接客に活かす。 - “多様なバックグラウンド”を持つ仲間が増える準備
M&Aが進むと、もともと違う社風だったホテルの人たちが仲間になる。自分たちのやり方を押し付けるのではなく、「お互いの良いところを出し合う」という柔軟なマインドが、これからのリーダーには求められる。 - ロードサイドや地方への「視野の拡大」
出店エリアが広がるということは、都会のビジネス需要だけでなく、車移動の観光客や地方の工場需要など、新しい客層に出会うチャンスが増えるということ。自分の宿の周りだけでなく、業界全体のトレンドを敏感につかんでいく。
●言葉と考え方の整理
・オーガニック成長
自社の持っているお金や人で、コツコツ一からお店を増やしていくこと。
*デメリット: 建物が建つのに時間がかかるし、今の時代は建築費が高すぎて利益が出にくい。
→だからこそ「他社を買い取って、一気にスピードアップする(M&A)」に転換した
*メリット: 自分たちの色(社風やサービス)を100%守れる。
・ホテルのM&A、FC(フランチャイズ)と何が違うのか
| 手法 | 仕組み | ポイント |
| M&A | 名前だけ貸して運営は相手に一任 | 相手が失敗するとブランドが傷つくリスクもある |
| FC(フランチャイズ) | 会社(または事業)そのものを買い取る | 運営メンバーも、建物の権利もまるごと自分たちのものにできるから、サービス品質を完全にコントロールできる |
受ける側のメリットは、「大手の資本力でリニューアルしてもらえる」 「共通予約サイトで集客が爆増する」「倒産や後継者不在の不安が消える」こと。
・「~by ワシントンホテル」になるのか
M&Aの場合、パターンは2つ。
- 看板を完全に架け替える
「〇〇ホテル」→「ワシントンホテルプラザ〇〇」へ - ダブルブランドにする
「〇〇ホテル by Washington Hotels」のように、元の名前を残して安心感を添える
●国内ホテル運営はどう変わるのか
これからは「独立系の中小ホテル」が、ワシントンのような「運営のプロ」の傘下に入る動きがメジャーになる。現場の前向きな変化として、福利厚生が大手基準になったり、他店舗への異動・研修でキャリアアップしやすくなったりするのが最大のメリットといえる。
個人的疑問整理
・「売却(不動産としての出口)がないから、M&A(事業としての継続)に賭ける」というパターン
「不動産流動性が低い」ホテルがなぜM&Aなら成立するのか?
- 「ハコ(不動産)」ではなく「ナカミ(運営実態)」を買う
外資系や大手デベロッパーがホテルを「売却」で買うときは、建物を壊して建て替えたり、ラグジュアリーに改装したりすることを前提にするから、「立地」がすべて。 でも、ワシントンホテルのような「運営主体のM&A」は、少し視点が異なる。- 「今、そこに泊まっているお客様(固定客)」
- 「そこで働いている熟練のスタッフ」
- 「地域での信頼関係」
→これらは、不動産鑑定士がつける「土地の値段」には載らないけれど、「明日からすぐにお金を生む力」。
- 「投資」ではなく「効率化」で利益を出す
資本がない宿は、老朽化しても直せないからどんどん収益が落ちる。これが「売れない」理由。でも、ワシントンホテルのような大手がM&Aで入ると変化が起きる。- 一括仕入れでコストを下げる(トイレットペーパーから食材まで!)
- 自社の強力な予約サイトに載せる(OTAへの手数料を削る!)
- 最新のDX(自動チェックイン機など)を入れる
→これで、「ボロボロで赤字だった宿」を「効率化で黒字の宿」に変えることができる。「死んでいた資産」を「生き返らせる」プロの技。
- 「地域インフラ」としての価値を拾う
「宿泊業はインフラ」という視点、ここで効いてくる! 外資は「儲からない地方」は捨てちゃうけれど、ワシントンホテルのような国内チェーンは「ロードサイド」や「工業地帯」の重要性を知っている。 派手さはないけれど、「絶対に必要な需要」がある場所なら、M&Aをして自分たちのネットワークに組み込む価値がある。
藤田観光株式会社との業務提携もあったので、「ワシントンホテル=堅実・安定」というイメージでしたが、このニュースをみて「攻め」に転換したとかんじました。
建築費があがりすぎて新しいホテルを建てるのがむずかしい今、既にあるホテルを仲間に引き入れるM&Aは、理にかなった賢い戦略だとかんがえます。藤田観光とのタッグもあるので、M&Aを受ける側のホテルにとっても「ワシントンブランドの安心感」はとても魅力的だとおもいます。
国内のホテル運営が「バラバラにがんばる」のではなく、大きな傘の下で知恵を出し合うかたちが増えるのは、現場の未来にとってもポジティブな動きですね!
日本国内の企業が国内のためにうごく姿勢が、とても頼もしいとかんじました。魅力がなくなるのはあっというまですが、魅力を維持する…高めていくことにシフトできると、より宿泊業がゆたかになるとかんがえます。「ここにしかない」をたいせつにしていきましょう+*