2030年「観光立国」の理想と、2025年「現場」のリアル ― 国のアクセルと現場のブレーキ
2026年閣議決定された第5次「観光立国推進基本計画」は、2030年に訪日消費額15兆円を目指す「戦略産業」としての攻めの姿勢を鮮明にした。しかし、帝国データバンクの調査では、宿泊業の約3割が債務超過という苦境にある。国が掲げる「地方誘客」や「生産性向上」を実現するには、単なる集客支援だけでなく、経営難に苦しむ中小・地方施設の財務改善や、労働環境を抜本的に変える「働いてよし」の具体策が急務となっている。
みなさま ごきげんよう!福山ですᝰ✍︎
あっという間のことで、もう3月がおわりをむかえます。1週間の平日に、月の入れ替わりがあるとなんかもやっとします。来週からがんばる!というわかりやすい切り替えができないからでしょうか…
ともかく、あたらしい年度をむかえる人たちに幸あれ❀
いろいろと気になるデータと発表があったので、あわせて読んでみました。私にはわからないこともおおくGeminiにもお手伝いしてもらいながらですが、第三者から見える過去と未来を知ることは大事だとおもいました。
*万博効果で「滋賀県」の増収があったのとても興味深かったです◎
●オペレーターがこの記事から得られるヒント
- 「国が守りたい宿」の条件を知る
計画には「観光DX」「省力化投資」への支援が明記されている。つまり、「ITを使って生産性を上げようと努力する宿」には国もお金を出してくれるということ。自分たちの宿で使える補助金がないか、アンテナを張るチャンス! - 「平準化」というキーワードを使い倒す
国が「休暇の分散(ラーケーションなど)」を推進している。平日にお客さまを呼ぶための新しいプラン(平日限定の親子体験など)を提案して、現場の「土日だけ地獄」という状況を自分たちで変えていく武器にする。 - 「地方部」であることは、これからの最大の武器
もし地方の宿で働いているなら、国が「地方誘客」を最優先事項にしている今、自分たちの地域資源(農泊や歴史資源)を見直してPRすれば、国の大きな流れに乗って集客できる可能性が大! - 「自分の宿の立ち位置」を数字で意識する
自分のホテルの単価や稼働が「増収」組に入っているか? もし売上は上がっているのに現場が苦しいなら、それは「収益格差」の渦中にいるサイン。経営層と数字ベースで会話するきっかけに。 - 「体験価値」を言語化して単価を守る
資料にある「オールインクルーシブ」や「ローカル体験」は、もはやトレンドではなく「生存戦略」。自分たちの宿がゲストに提供している“プラスアルファ”は何か?をチームで話し合い、安売りしない根拠を作る。 - 「効率化」をポジティブに捉え直す
人手不足を前提とした運営(省人化・DX)は、会社がサボるためではなく、スタッフを「過酷な労働」から解放し、宿を「債務超過」から救うための唯一の道。新しいシステムの導入を「自分たちの価値を高めるチャンス」と捉えてみる。
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・計画と現実のギャップ分析
今回の第5次計画(2026-2030年度)で、国はめちゃくちゃ強気な目標を立てている。
- 消費額の目標:15兆円
国の計画: 「人数だけじゃなく、もっとお金を落としてもらおう!」
2025年の現実: 既に9.5兆円まで来ている(帝国データバンク調べでも市場規模は過去最高)。
実現性:◎(かなり高い)
→円安が続けば、富裕層向けの「高付加価値化」が進んで、金額自体は達成できる可能性が高い。
- 地方誘客の目標:地方部での宿泊者数を増やす
国の計画: 「東京・大阪ばかりじゃなく、地方に人を流してオーバーツーリズムを防ごう!」
2025年の現実: 帝国データバンクの資料では、増収しているのはまだ「東京・大阪・京都」が中心。地方の3割は「債務超過」で、設備投資もままならない。
実現性:△(正念場)
→「地方に行きたいゲスト」は増えているけれど、受け入れる側の地方の宿がボロボロで倒産したら、この目標は達成できない。
- 観光産業の強靱化(新・目標11):宿泊業の付加価値額 6.8兆円
国の計画: 「働いてよし」の産業にする!生産性を上げて、賃金も上げよう!
2025年の現実: 人手不足は過去最悪レベル。債務超過の宿は賃上げする余裕がない。
実現性:⚠(もっとも難しい)
→ここが、一番心配している「現場のしんどさ」に直結する部分。
・帝国データバンクの見方
「投資家や経営者がみるもの」というのは正解。でも、「経営者がこれを見てどう動くか」を予測することが、現場の私たちの身を守ることにつながる。
- 「6.5兆円で過去最高」が意味すること
経営者は「よし、もっと単価を上げられるぞ」と考える。
現場への影響: ゲストの期待値が爆上がり。高いお金を払うゲストは「完璧」を求める。
- 「3割が債務超過(借金でお尻が火の車)」が意味すること
経営者は「人件費を削りたい、でも人は足りない、どうしよう」とパニックになる。
現場への影響: 「投資ができる元気な宿」と「修繕も昇給もできない苦しい宿」の格差が広がる。自分の宿がどっちの立ち位置かを知るバロメーターになる。
- 「需要拡大が収益に直結しない」が意味すること
ただ満室にするだけではダメで、「いかに効率よく(少ない人数で)稼ぐか」を経営者は考え始める。
現場への影響: DX(自動チェックインなど)の導入や、マルチタスク化がもっと加速する。
国が観光を「自動車産業に次ぐ第2の輸出産業」と認めてくれたのは、私たちホテリエにとって大きな誇りであると常々かんじています。ですが、計画にある「持続可能な観光」や「住民生活との両立」を支えるのは、他ならぬ最前線で働いているみなさま。3割の宿が債務超過で、いつ潰れるか分からない不安を抱えたままである事実に、すこしかなしくなりました。気合いだけではどうにもならないのが、体力も使いながら感情労働もする宿泊業だとおもっています。「働いてよし」という言葉が、ただのキャッチコピーで終わらないように、国には現場の負債や人手不足という「痛み」に寄り添った支援を本気でお願いしたいです。
目の前にいる人の気持ちに寄り添い、まだ来ぬ人の気持ちを慮り、この瞬間が未来のなにかにつながると信じて、きょうもはたらくみなさまを誇らしくおもいます+*