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私鉄は“運ぶ”だけでは終わらない― 広島電鉄が地場の宿泊・飲食企業を完全子会社化

広島電鉄は、広島県廿日市市を拠点に飲食業・宿泊業・建設業を展開するA&C株式会社の全株式を取得し、完全子会社化することを発表した。今回のM&Aにより、広島電鉄の交通・観光事業と、A&Cが強みを持つ宮島口・宮浜エリアの宿泊・飲食事業との連携を強化し、相互送客や事業領域の拡大を図る。特に、国内外からの観光需要が高い宮島エリアにおいて、交通と滞在・消費を一体で設計することで、地域全体の活性化につなげる狙いがあるとみられる。

~「広島電鉄株式会社」より引用


みなさま おはようございます

今日から週末にかけて寒波到来…!という気象予報がでており、日本海側や雪が多くふる地域では50cmの積雪が予想されているようなので、身の安全を守りながら対策をしてください。
福井県 勝山でウィンターシーズンを過ごしたときにはじめて日常での雪かきを体験しましたが、気力と体力だけでは片づけられない危険の多い作業だと身をもって学びました。どうかご安全に。

今回の記事は、なぜ私鉄が地場企業とともに歩む決断をしたか疑問におもい、学びチャンス!ということでChatGPTの力を借りながら理解をすすめてみました。
*相変わらずとても長いので興味のある方はお時間あるとき参考程度に…


●広島電鉄
路面電車を中心とした私鉄(地方鉄道)運輸事業が中核だが不動産・観光・飲食など沿線価値を高める事業を長年展開
→ 立ち位置としては「地域の足」+「まちづくりの担い手」

●関東圏で置き換えると…
「小田急電鉄・東急電鉄・京浜急行電鉄」が「箱根・渋谷・羽田や三浦で、地場の飲食・観光企業をM&Aした」というイメージに近い
Ex)小田急が箱根の有力宿・飲食・施工会社を丸ごと子会社化
  東急が渋谷・軽井沢で“運営が回っている地場企業”を取得 …のような
実際に関東私鉄において、「ホテル(小田急・東急)・商業施設・飲食・観光施設・不動産運営会社」を M&Aや子会社化で取り込む事例が多数ある

●全国の私鉄事情
大手私鉄:約15社/中小・地方私鉄:100社以上
地方私鉄は「人口減少・利用者減・運賃収入の限界」という構造的課題を抱えている

●今後「私鉄×地場企業」のM&Aは増えるのか…
「電車だけでは、もう地域を支えきれない」という理由から確度は高い
私鉄は今分岐点にいると想定できる
・交通事業単体 → 赤字・頭打ち
・生活・観光・消費を含めたエリア経営 → 成立

●なぜ「飲食+宿泊」をやる地場企業と?
今回M&Aされた A&C株式会社(※宮島エリアに強い飲食・観光事業会社)は、実は私鉄にとって“かなり理想的な相手”

・予測できる課題と狙い
 ① 私鉄側(広島電鉄)の課題
 観光客は来ているが「乗って・降りて・食べて・泊まる」まで自社で設計できない、宮島エリアの価値を自分たちでコントロールできない
 =交通で人は運べるが、消費と滞在を取りこぼしている
 ② 地場企業側(A&C)の課題
 強いコンテンツ(飲食・観光)はあるが、「人材・投資・中長期の事業承継」に不安がある可能性
 =単独では次の成長フェーズに行きづらい
 ③ M&Aで起きること
 私鉄:沿線の「食・滞在・体験」まで一体設計できる、観光導線を“自社の経済圏”にできる
 地場企業:安定資本、人材・投資、長期視点での事業継続
 =観光地全体を「線」ではなく「面」で育てられる

「弱っている会社を助けるM&A」ではなく「エリア経営を完成させるためのピース獲得」というタイプ

●同業者は不利にならない? 一強にならない?
結論から言うと“何もしなければ不利になる”が“入る余地は、ちゃんとある”

・なぜ「一強」にはなりにくいか
 私鉄がやりたいのは、「全部を自社で独占」ではなく「エリア全体の魅力を底上げして、利用者を増やすこと」
 なぜなら、「宿泊数が増えないと交通も増えない・一社だけでは受け止めきれない・観光地は“多様性”がないと伸びない」ため「協業できる地場事業者」を常に探しているから

「一社を強くする話」ではなく「エリア全体を“経営”しようとする動き」であることから、宿泊業オペレーターは「買われるか・買われないか」ではなく「どう役割を持ち、関わるか」を問われている


こういった私鉄x地場企業の連携は「企業成長」においてよくあるパターンだとChatGPTから教わりましたが、「“稼げている”宿泊・飲食企業を100%子会社化し観光地の中核に据えるという形は、最近になって明確に増えてきた。」という回答をもらったことも、補足しておきます。
いうなれば、体験価値を高めるにあたり観光地では「運ぶ・泊まる・食べる・整備する」という機能が、個々で分断されているよりも一体で設計されていた方が効果的でありそれを強く進めていくフェーズにある…と整理できるでしょうか。
パッケージ旅行が減少し個人旅行が増えたいま、いかに交通手段と宿泊施設を結び食と体験を加えるかが、重要になってきそうですね。…だから鉄道系のイベントが盛んだったり、私鉄サイトで宿泊施設のレコメンドがでてきたり、いままでなかったギミックが目立つのでしょうか?
ともあれ、常々おもいますが生成AIパッケージに、いかに確実に自施設を盛り込んでもらえるかしっかりかんがえないといけないですね…

*以下は個人的に気になったのでChatGPTに質問したのですがいい回答がもらえたのでメモとして…

なぜ東急電鉄のM&Aイメージに「軽井沢」を入れたのか

結論から言うと「軽井沢=東急」という“公式な一強イメージ”があるわけではありません。
それでも私が東急の文脈で軽井沢を出したのは、東急が“都市私鉄を超えて、リゾート・滞在まで設計してきた代表例”だからです。つまり、イメージとしての置き換えを意図していました。

軽井沢と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、実際には「西武ホールディングス/プリンスホテル/西武鉄道」です。

・それでも「東急×軽井沢」を出した理由
理由①:東急は“リゾート私鉄モデル”の完成度が高い
東急 は、「渋谷・沿線開発(都市)/箱根・伊豆・軽井沢などのリゾート/ホテル(東急ホテルズ)/別荘地・ゴルフ・観光施設」を「電鉄を起点に、滞在価値まで設計してきた」会社。
軽井沢には「軽井沢東急ホテル/別荘開発/リゾート運営」など、点ではなく“面”の関与があります。

理由②:「成功した私鉄×観光地経営」の思考モデルとして分かりやすい
今回の広島電鉄×A&CのM&Aは、「交通/宿泊/飲食/建設」を一体で設計し直す動き。
これを関東で説明するとき、「小田急×箱根」「東急×(箱根・伊豆・軽井沢的な)滞在地」「西武×軽井沢」のいずれかが“思考の近道”になります。
その中で東急は、「都市私鉄が、意図的に観光・滞在を取り込み続けた会社」という意味で、構造説明に使いやすかったからです。

観光経済をまわすにあたり、滞在時間…日数を増やしていくことは欠かせないと考えます。だからこそ、宿泊施設は必要でそこで働くみなさまのアイディアや経験が、ゲストひとりひとりの付加価値につながる可能性を秘めているともおもいます。
あたりまえだとかんじている日常をすこし目線をかえてみてみてください…!そこにあたらしい発見があるはずです+*

執筆者
福山 千尋 (ふくやま ちひろ)

コーディネーター